米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第60回
中づり広告でワーキングメモリーを鍛える

通勤中の満員電車の中でも、
脳を鍛えることができます。
そんなふうに前向きに考えること自体、重要なことです。

「文字を読む」ときには左脳の言語中枢や前頭葉が働きます。
だから文字を読むだけでも脳は活性します。

電車に乗ったときなどは、
積極的に「中づり広告」を読むのもいいでしょう。

しかし、ただ読むだけではおもしろくありません。
情報を収集しているという意識を持つことも大切ですし、
同時に暗記の練習にしてみましょう。

中吊り広告の右端に書かれている文章を暗記してみましょう。
人間の脳は視野の左側のものを優先して見るようにできています。
つまり見た瞬間には、左側を読んでいたり、
見たりしているものなのです。
だから左側のほうが印象が強くなります。

脳をより刺激するには、意識して右側を読んで覚えてみることで、
意識して読んでいるということになります。

右側の文章を暗記したら、
今度は自分の反対側にある中吊り広告を読んでみます。
このときは最初から最後まで黙読してみましょう。

そのあと暗記した右側の文章を思い出してみましょう。
脳というのは、いったん記憶しても、
間に別のことが入ってくると忘れてしまうものです。
だから覚えたという意識を持って、
先ほどのことを思い出せれば、記憶の訓練になります。

慣れてきたら次第に暗記する文章を長くしてみましょう。

一時的な記憶の場所である
ワーキングメモリーを刺激することになります。

ワーキングメモリーは年齢とともに小さくなりますから、
こういった訓練で萎縮するのを防げるのです。


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2010年3月8日(月)

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