米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第63回
イメージ力が脳を鍛える

イメージトレーニングという方法が、
スポーツの練習で使われます。
これには脳科学的に根拠があります。

例えば、1周400メートルの運動場に自分が立っているところを
想像して、実際に走り出すイメージを浮かべてみましょう。

これはできるだけリアルにイメージすることが大切です。
全速力で勢いよく走っていくことを想像してください。

手足を勢いよく振っているつもりになってください。
観客の声援が聞こえてきます。
苦しくなってきますが、
がんばって走り続けていると思いましょう。

ゴールが見えてきて、1着でゴールイン。
もう心臓はドキドキ、息も絶えだえです。

これくらいリアルに想像すると、
実は本当に走った時間と
同じくらいイメージをすることがわかっています。

こういったイメージをするだけで、
脳の運動神経の中枢が鍛えられ、
スキルアップすることがわかっています。 

つまり、イメージをすることで、
実際に体験することなしに、
脳の神経細胞の回路を発達させることができるのです。

これをいろいろなことに応用してみましょう。
海外旅行をして、
パリの街を歩いたことを思いだしてもいいでしょう。

公園のボートをこいでいるシーンを想像してもいいのです。
できるだけリアルにイメージすることで、
新しい脳神経回路を作り、十分に脳を活性化できるのです。

イメージがむずかしければ、
まずは雑誌の写真を見ながら、
そこで自分がいるようにイメージしてみましょう。

何かきっかけになるものがあれば、
イメージはしやすいものです。

慣れてきたら、
何もないところでイメージすることを訓練しましょう。
この繰り返しが脳を鍛えていきます。


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2010年3月19日(金)

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