第70回
隣の駅で降りてみよう
長年住んでいる土地でも、
隣町や隣の駅で、電車を降りることは、
意外に少ないのではないでしょうか。
どうしても私たちは、同じことの繰り返しをするものです。
毎日のように、同じ時間に同じ駅を歩いている
ということに気が付くのではないでしょうか。
そういった日常性をいかに打破するのか、
それが脳活性の工夫であり、
面白い人生の過ごし方とも言えます。
田舎であれば、自分の住んでいるエリア以外のことも
知っているかもしれませんが、
都会に住んでいると、ひとつ駅が違うだけで、
まったく未知の場所になっています。
だからこそ隣の駅で下車してみるのです。
初めての駅、場所には不安感を感じるものです。
そんなちょっとした不安感も脳には必要です。
どこが改札口なのか、まず探してしまうでしょう。
いつもの駅なら何も考えずに、
改札口に向かっているはずです。
そういったときは、脳もリラックスして、休んでいる状態で、
すでにできあがった「古い記憶」しか使っていません。
見知らぬ駅の適度な「不安感」が右脳に刺激を与えるのです。
駅を出て周辺を歩き回ってみましょう。
近くにこんな商店街があったのかと驚くことでしょう。
私たちは見もしないで、どこも同じだろうと思ってしまいますが、
やはりその場に行けば、驚きがあるはずです。
その驚きこそ脳を刺激しているのです。
驚きは、体験として記憶に残りますから、
決して忘れない新しい記憶になっていきます。
別の日には、2つ隣の駅で降りてみましょう。
そうやって、常に新発見を求めて歩き回ってみましょう。 |