第75回
香りで脳を刺激しよう
普段、人の多いところで生活をしていると、
無臭のほうがお互いに気を遣わなくていいわけです。
私たちは集団で社会生活を送るようになって、
嗅覚の機能を次第に失ってきてしまいました。
嗅覚というのは、最も原始的な感覚です。
というのも、人の感覚器のうち、
唯一、直接に大脳に入っていくものです。
他の触覚や視覚は中継地点を通過していきます。
また嗅覚の情報は感情と関係のある
「大脳辺縁系」と連絡をしているので、
何かの香りをかいだときに、一瞬にして過去の記憶を思いだし、
悲しくなったり、うれしくなったりすることがあります。
本を読んで文字を理解して、
感情が変化するまでの過程より、
ただ匂いを嗅ぐだけで、記憶を呼び覚ますこともできるのです。
香りといっても、男性の場合、
日本ではあまりオードトワレなどをつけることが少ないので、
むしろアロマの精油などを部屋で使うことで、
いろいろな香りを楽しむというほうがいいでしょう。
とくにバスソープやバスオイル、シャンプーなどは、
最近はハーブ系のものから、
男性用の香りまで様々なものがあるので、
他人への香りの影響を考えることなく楽しめます。
自分がどの香りを楽しめるか、
いろいろ探すことで、それ自体が新しい刺激となります。
視覚情報が優先する現代社会には、
香り楽しむ機会が減ったように思えます。
より多くの情報を脳に与えるためにも、
香りを生活の中に、生かしてみましょう。
とくに香りにこだわる男性は、
女性からおしゃれと言われるはずです。
合コンの時などに、
香りのうんちくを語れることができるだけでも、
他の男性とは違うと見られるかもしれません。
それも知識ではなく、
実際に楽しんでみることが大切です。
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