米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第76回
標的で脳を鍛える

的に当てるという行為は、
何かとゲームで多いものです。
おしゃれなバーは置いてあるダーツが置いてあります。

最近のダーツは電子ダーツで、
的に刺さるとすぐに点数が表示されます。
本格的なダーツは、ただ的に当てるだけではなく、
得点をどう上げていくか、頭を使うゲームでもあります。

一般に、男性のほうが的当ては上手だとされています。
女性はどうも、そういったことが苦手のようです。

というのも、大昔、男性は獲物を求めて、
やりを持って野山を駆けていたので、
的当てがうまいことが
獲物を捕って生き残っていけるかどうか
非常に重要なことだったのです。
それが遺伝的に残り、
今も男性のほうが標的に当てるのがうまいのです。

脳の機能から見れば、的当てというのは、
右脳の空間的な認識能力が影響します。
的当てがうまくなることは
右脳の機能がアップしてきたということです。

ダーツの代わりに、日常の中でもそれを練習してみましょう。
ゴミ箱に紙くずを入れるときでも、
ちょっと遠くから、投げてみるのです。
それだけで、
普段使っていない右脳機能が十分刺激されるはずです。

クッションや枕を
自分のねらった位置に投げてみるということでもいいでしょう。

こういった空間認識能力は、
車の車庫入れとか、押し入れの整理、
机の整理などに使っている能力です。

スポーツではサッカーであれば、
周囲の仲間の位置を理解して、
自分のポジションをベストなものできるようになります。

的に当てるというだけでなく、
空間と自分との位置をすばやく理解できるようになってくれば、
他人との位置関係を丈夫に保つことができるようになり、
人間関係も上手に作れるようになるはずです。

相手との距離感は
コミュニケーションの上で非常に大切なことなのです。


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2010年5月10日(月)

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