米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第77回
噛んでダイエットと脳活性を

ダイエットをする簡単な方法に、
噛む回数を増やすというものがあります。

食べ物を噛(か)む回数は、
弥生時代に比べて、6分の1ほどに減ったといわれています。
その原因としては、
昔は硬い食べ物が多かったのですが、
今は柔らかい食べ物が増えたことが原因と考えられます。

コンビニやファミレスに行っても、
ハンバーグなどのやわらかい食べ物があふれています。
だからどうしても早食いになってしまうのです。

よく噛むということは、
時間をかけて食べることになるので、
血液の中のブドウ糖が脳に到達して、
満腹中枢を刺激し過食を防ぐこともできます。

早食いは満腹感を得るまえに、どんどん食べてしまうのです。
またしっかり噛むことで、
交感神経を刺激し、
エネルギー消費を増やすので、ダイエットにつながるのです。
また、噛むことは、ダイエットだけでなく、脳にも影響します。

噛むことによって、脳へ行く血液の量が増えるのです。
あごの筋肉を使うには、
そこへ命令を脳が出さないといけないので、
脳へ行く血液量が増えるというわけです。

実際、入れ歯になると噛む回数が減り、
認知症が増えるという研究もあります。

噛む回数を増やすだけで、脳が活性化しますし、
ダイエットもできるという“一石二鳥”の効果が得られるのです。

もちろんしっかり噛むということは、
食事をゆっくり味わって食べてみるということにもなります。
早食いになってしまうのは、
食事の時間が短い
という生活習慣が身に付いてしまっていることも影響します。

ゆっくり噛むには、意識して噛むだけでなく、
食生活そのものを見直す必要があるでしょう。


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2010年5月14日(金)

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