米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第78回
料理を別の視点で考える

定年になってから
料理を自分で作っている人もいるのではないでしょうか。

料理自体は男性にとっては新しい体験になりますから、
それだけも脳を刺激しています。

しかし、ある程度料理が作れるようになると、
なかなかそれ以上のことを考えなくなってしまいます。

有名シェフのすごいのは、常に新しい食材を求め、
新しい味に挑戦していきます。
家庭料理は自分のところの味付けが決まってしまうと、
ずっとそれが続いていきます。
まさにお袋の味は変わることがないのです。

しかし、料理を作ることによって、
認知症の予防に役立てようと考えるなら、
料理の手順を変えてみるという方法があります。

普通なら、スーパーへ行き、
食材を買ってきて作るわけですが、
どうしても安売りを買ってきたり、
旬の素材で作りたくなります。

もちろんそれもいいのですが、逆もやってみましょう。
冷蔵庫に残っている食材で料理をしてみるとか、
今日は硬いものをたくさん作ってみようとか、
彩りのいい食材で作ってみるとか、
その日にテーマを決めて料理をしてみましょう。

同じ料理を作っているというのは、
脳に出来上がった回路を使うだけですから、
あまり脳への刺激にはなりません。

新しいレシピ、新しい食材を使うのもいいですが、
作り方そのものを変えていくのもいいでしょう。

おいしいソースをもらったので、
それにあた料理を考えるとか、
結婚披露宴の引き出物ですてきなお皿をもらったので、
それに合った料理を考えるとか、
ただ味とかカロリーということに気遣うだけでなく、
食器や季節、色合いなど全く違う要素で料理を考えてみるのです。

そこにユニークな発想も必要になってくるので、
発想力も豊になってくるはずです。


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2010年5月17日(月)

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