第89回
朝の習慣 駅まで歩くときが勝負
意識しないで見るということもあれば、
見ているようで見ていないということもあります。
視覚には不思議な能力があり、
最近の研究では、意識していないので、
見えているということがあることがわかっています。
しかし、一般的には意識に上がってこないと、
普段は見逃していることが多いのです。
自分が興味のあること、あるいはお腹がすけば、
レストランや食べ物屋の看板に目が行きます。
それは脳が探せと命令を出すからでしょう。
そこで、家から駅まで歩くとき、
自分なりのテーマを決めてみましょう。
そうすれば意識が変わってきて、気がつくことも多くなります。
「今日は丸いもの」というテーマを朝決めたら、
目に入ってくる丸い物を口に出して言ってみましょう。
丸い速度制限が書いてある道路標識、
丸い街灯、丸い自転車の車輪、丸い窓など、
見えてくるものを、自分がカメラになったつもりで、
口に出してみましょう。
思っていた以上に丸いものを発見できるかもしれませんし、
意外にないかもしれません。その違いも面白いでしょう。
自分が想定していたこととは違った結果になっていくことで、
新しい発見となるはずです。
意識が変われば見えてくるものが違ってくる。
これは実は非常に大きな意味があります。
仕事でも同じことです。
目の前に様々な問題あるいは
アイデアを出すためのヒントがありながら、
私たちは気がついていないだけなのです。
自分の問題意識を変えれば、
脳に入ってくる情報も変化してくるのです。
脳を変化させるには、意識を変えることが必要とわかってくれば、
それだけでも脳にとってはプラスになります。 |