第91回
駅のホームですべきこと
朝は時間がないので、
できるだけ最短距離を歩こうとするものです。
だから乗り換えの場所などを考えると、
毎朝、ホームで立っている場所も決まってしまいます。
そうなれば、見えるものも決まってきて、
通勤時間は、ただ時間を消費するだけになってしまいます。
これが毎日のことですから、
通勤時間は刺激の少ないマンネリ化した時間になってしまいます。
通勤時間をどう過ごしていくか、
これは脳の活性化だけでなく、
仕事や人生においても重要な意味を持っているのです。
もちろん本を読むとか、
ラジオを聴くという情報収集の時間にしてもいいでしょうが、
どうしてもからだを休める時間になりがちです。
しかし、努力することなくして、
他人との差をつけることは難しいのです。
努力といってもそれほど大変なことではありません。
視点を変え、行動を変化させることです。
電車から降りるとき、先を急いでしまうものです。
それは時間がないということもあるでしょうし、
みんなが急いでいるので、ついそれにつられてしまいます。
そこで、電車を降りるとき、一番最後に降りてみましょう。
またホームで数分間、立ち止まってみましょう。
多くの人たちの先を急ぐ姿を見ると、
自分の普段の姿が見えてくるはずです。
これほど多くの人がいても、
立ち止まっている人はごくわずかです。
それは考え方にも共通することです。
他人と違う発想を持ちたいなら、
他人と違う行動を取るべきです。
行動を変えることで発想も視点も変わってくるのです。
朝のホームで立ち止まる、簡単なようで、
結構勇気のいることです。
それができずして、新しいアイデアはでてこないのです。 |