米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第95回
休憩の取り方

社内で机に向かってずっと仕事をしていると、
ついつい休みも取らずに仕事を続けてしまいがちです。

また、休まないで仕事を続けることで、
自分が一生懸命に仕事をしているのだと勘違いをする人もいます。

人間の集中力は1時間くらいが限界です。
上手に休むほうが
結果的には、早く仕事が終わります。

だからこそ上手に脳を休ませる必要があるのです。
脳の疲労というのは、
筋肉疲労などと違って、
痛みのようにはっきりしません。
自覚がしにくいのです。

仕事の効率が落ちているのに、
それに気がつかないまま仕事を続けてしまうから、
それが問題になります。

だから意識的に1時間経過したら、席を立って、
社内を歩く理由を作るべきです。

コーヒーを飲みに行く、コピーを離れた場所で取る、
ひとつ下の階のトイレを使うなどです。

歩くことで脳を休ませると同時に、刺激にもなります。
気分転換ということでは、
視覚的な情報より、他の感覚、
つまり触覚、味覚、嗅覚などを刺激してみましょう。

事務系の仕事であれば、雑誌を見ながら、
甘いものを少し香りを楽しみながら食べてみる、
というのもいいでしょう。
仕事で使っていない部分の脳を刺激してみるのです。

ただし、休憩にタバコはよくありません。
タバコを吸わないと気分がすっきりしない
という人がいるかもしれませんが、
実験ではタバコで記憶力の低下が証明されています。

もちろん健康そのものに及ぼす影響もタバコは大きいので、
タバコを吸わない休憩の取り方を考えなければいけないのです。

からだが疲れてきたから休憩というのではなく、
脳を休ませるために、
意識的に休憩を入れていきましょう。

その時、使っていない脳の部分を刺激しながら、
脳を休ませるのがコツなのです。


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2010年7月23日(金)

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