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第96回
昼寝が脳を救う
睡眠が脳にとって非常に大切であることがわかってきました。
記憶を定着させて忘れない記憶に変化させていくのです。
質のよい睡眠を取る人に認知症が少ないという研究もあります。
さらに昼寝も脳にはプラスになることがわかっています。
ただし1時間以内の昼寝がいいようで、
それ以上になると認知症の発症率が上がってきます。
ある会社では、昼寝を取り入れるようになって、
営業成績が上がったと言います。
これは単に脳を休めるという意味だけではないのです。
昼寝によって、脳にリセットがかかり、
午前中の負荷がかなり解消されるからでしょう。
問題は昼寝の取り方です。
睡眠は90分がひとつのサイクルで、
4段階で深い睡眠に落ちていきます。
深い睡眠のときに起こされると
非常に寝起きが悪くなって、しばらく脳が働きません。
だから昼寝を1時間以上とると、
脳を再起動させるのに時間がかかってしまうのです。
深い睡眠に落ちる前に起きる、これが昼寝のコツです。
そういう意味で1時間以内の昼寝に意味があります。
つまり睡眠不足の解消のために昼寝をするなら、
数時間の睡眠が必要になります。
脳をリセットして活性化させるためには、
1時間以内、30分くらいの昼寝がベストなのです。
会社も昼寝をしても
文句がでないような環境であることが必要です。
周囲の理解、会社の理解があってこそ、
昼寝を仕事に活かせるのです。 |