第104回
マイナスをプラスの言葉に言い換える
これも前向き思考への訓練です。
思考訓練というより、言葉で置き換える練習をしてみましょう。
例えば「お腹がすいた」ということを、
「ここで食べなければダイエットできるチャンスだ」
というように、
自分にプラスになることとして考えてみるのです。
「今日、お金がない」は「無駄遣いしなくてよかった」。
「車が故障した」は
「今日のすごい渋滞に巻き込まれずにすんだ」という具合です。
「今日はまったく休む暇がなかった」は
「仕事がこれだけあるのは幸運だ」でしょうか、
あるいは「余計な心配ごとをする時間がなくてよかった」です。
発想の転換にも使える思考法です。
同じ状況にありながら、発想を変えることで、
状況を変えてしまうのですから、
よくよく考えてみれば、すごいことです。
これがまさに前頭葉の機能なのです。
もっと大変な状況はどう考えればいいでしょうか。
「カードがたくさん入ったサイフを落とした」
こんなとき焦ってしまうものです。
しかし、カードの不正使用であれば、
保証されることが多いですし、
免許証だって再発行すればいいことです。
一瞬どうすればいいのかわからなくなるほど
焦ってしまうことですが、冷静になれば、
解決可能なことです。
海外でカードをすべてなくしても、
焦ることはないのです。
エマージェンシーカードを発行して、
お金も借りることができます。
しかし、これは実際に経験していないと知らないことです。
つまり、カードをなくしたときどうすればいいのか、
その訓練になるということです。
「リスク管理をしっかりするためのいい勉強ではないか」
そう考えればいいことです。自分にとってマイナスなことは、
すべてプラスに変えられるのです。
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