米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第112回
インフルエンザから学ぶ

10月からインフルエンザワクチン接種が始まりました。
今年は新型インフルエンザワクチンと
季節性インフルエンザワクチンが一緒になったものを、
一回すればいいのです。
だから、昨年のような混乱は起きていません。
一時期の品切れということも起きないでしょう。

インフルエンザの対策として、
日本ではまず手洗いということになっています。
ところが、手洗いが確実にインフルエンザの感染を防ぐという、
きちんとした調査がないのです。
うがいなども同様で、
大規模な調査がないにもかかわらず、
日本では小さいときから、
うがい、手洗いの習慣を教育してきました。

もちろんまったく無駄ではないかもしれません。
しかし、問題はそういった習慣化されてしまうと、
科学的な分析をしなくなってしまうことです。

医学は疫学的な調査に基づき、
新しい発見がでてきたりします。
それを昔からの習慣ということで
疑問も感じないことが問題なのです。
科学する心とは本来、そういったことに本当だろうかとか、
なぜだろうかと疑問に思うことでしょう。

子供が「どうしてこれをするのですか」と
訊いてきたときに、
先生がその疑問を持つことを評価すること、
そこが大切でしょうが、
多くの先生は、きまりですからということで、
科学の心を消し去っていないか不安になります。

医学を進歩させてきたのは、
ちっとした疑問を掘り下げていくことで、
大きな発見につながっています。

習慣ということになってしまうと、
だれも疑問を持たない、これが非常に怖いことだと思います。

マスクも同様でN95というマスクをすれば、
ウイルスをカットできると言われていますが、
実際にはそれもきちんと証明されていないのです。
まずは疑問を持つこと、
これも新しい視点の発見なのです。





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2010年10月8日(金)

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