米山公啓  脳とからだの健康方程式

今日から変えること

第124回
なぜいろいろなダイエットはうまくいかないか

ダイエットしたいという人が多いものです。
肥満症の治療に使える薬がいま日本では一種類ありますが、
飲めばやせるのではなく、
薬を飲むことで、食欲が低下して食べなくなって、
やせることができるというものです。
だから薬さえ飲めばやせるという話ではありません。

結局ダイエットは食べる量を減らすことしかないのです。
ちょっと前には朝バナナダイエットが流行しました。
しかし、それをいま続行している人はほとんどいないでしょう。

メディアで取り上げられるいろいろなダイエット法は
つぎからつぎへと消えていきます。
ほとんどのダイエット法は、
短期間のダイエットができたことをウリにしています。
しかし、短期間のダイエットのほうがやさしいのです。
長期的にみれば、かならずと言っていいほどリバウンドが来て、
元の体重に戻ってしまいます。

一時的にやせることはそれほど難しくありません。
いかに食べないかということを短期間続ければいいからです。
しかし、本当の意味でのダイエットは、
食習慣そのものを変えなければいけないので、難しいのです。

ダイエットのために、無理のない食生活をすることによって、
1,2年後に体重が減ったままでいることが、
医学的には大切なことです。

多くのダイエット法ではそれは実現できません。
肥満は健康によくないという知識をいくら持っていても
やせることは難しいでしょう。

ダイエットすることが、
何か具体的にメリットのあることでないと、
曖昧な目標では、成功しません。
つまりやせることでお金が儲かるとか、
仕事ができるようになる、
頭がよくなるなど
具体的なメリットが見いだせればダイエットは成功します。

本気でダイエットするなら、
その具体的なメリットを
自分で考え出す必要があるのです。





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2010年12月13日(月)

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