■柳田洋・北京からの画像便り No.241 ■


愛国者のデジカメ

最近、北京の街で、愛国者(あいぐぉじゃ)という
ウヨク(中国ではサヨクか)みたいな名前の
IT機器メーカーの広告をよく見るようになりました。
写真は同社のデジカメの広告ですが、
「世界の価格の限界を突き破る」という
威勢のよいコピーに違わず、
700万画素で1,499元(24,000円)と、
外国メーカーの同等製品に比べて、
1,000元(16,000円)以上も安い
価格設定になっています。
ブランド力ではまだまだ外国メーカーに
かなわない中国のメーカー。
愛国者を初めとする中国メーカーの、
「愛国心があるなら中国産の製品を買おう」という
呼びかけにも関わらず、
中国の消費者は依然として、
ちょっと高くても信頼のおける
外国ブランドの製品を買う傾向にあります。
愛国者は今後、中国製品の
「安かろう悪かろう」というイメージを払拭して、
ブランド力を高めることができるのでしょうか。

撮影日:2007年6月6日(水)
撮影:柳田洋


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