中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第43回
人民元の台頭を見越して次の準備を

現在、日本円は世界の3大通貨として、
アジア最強通貨の地位を保っています。
しかし、このまま日本の経済がもたついて伸び悩んでいると、
この地位も危うくなりそうです。

昨年第2四半期に中国のGDPが日本を抜いたとはいえ、
1人当たりのそれは日本の約3万900米ドルに対して
約3600米ドルと、10分の1以下にとどまっていることから、
実質の経済レベルは日本の方がまだはるかに上、
という人もいますますが、
この差は確実に縮まりつつあり、
通貨の面でも円と人民元が肩を並べる時代がくる、
と予想する人が少なくありません。

いったん大きく傾いたこの流れは
簡単に止められそうにもありません。
GDPなどを筆頭に今後、
日中の経済バランスが逆転するのはほぼ確実でしょう。

これが何を意味するかというと、
これから始まる日本円と人民元のバトルにおいて、
円が元に負ける、弱くなるということです。
現在、円の対人民元レートは1元=13円ほどですが、
人民元の値上がりが今後、加速していくとすれば、
これが近い将来20円、30円、40円となる可能性があるのです。

このようなことを言うと、
「日本経済はお先真っ暗、資産運用もなにもあったものじゃない」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、そう悲観する必要はありません。
見方を変えれば私たち現代の日本人は、
じつは非常にツイているといえます。
千載一遇のチャンスに恵まれた、といっていいでしょう。
歴史上めったにない急成長の巨大市場を、
すぐ隣にしているのですから。

近い将来、その価値が爆発的に上昇するであろう通貨があるのなら、
それを軸に資産構築プランを練れば良いのです。
投資期間は長くなりますが、
最も簡単で確実なのは人民元預金でしょう。
「元高を利用して儲けたい」
と思うのなら、それを持てば良いわけです。


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2011年1月17日(月)

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