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         第49回 
          市場経済の大波が中国を変えた 
        最近の中国経済の躍進ぶりは今さら説明するまでもないでしょうが、 
          高度成長と聞いただけで、日本人は土地の値上がりを想像します。 
          なぜなら経済が飛躍期に入ると、 
          年々生産が新しい付加価値を生み出し、 
          その付加価値が人々の生活を豊かにするだけでなく、 
          豊かになった人々も貯蓄として 
          財産価値のあるものを買うようになるからです。 
        日本のように土地が狭く、 
          そのうえ人口が密集している国では地価が上昇し、 
          不動産ブームが全国に広がりました。 
          1坪100万円もしないような土地が 
          バブルの最中には1億円まで値上がりしたのですから、 
          時の勢いとはいえ、いかに異常なことであったか、 
          今になると分かります。 
        このような状況は、 
          日本の後を追いかけて工業化に成功した 
          台湾や韓国でも起りましたが、では、中国はどうでしょうか? 
        中国も国土の大きさからいえばアメリカに負けていませんが、 
          そこに住んでいる人口も経済環境も大分違います。 
          最も違うのは中国人の土地や財産に対する考え方でしょう。 
          まず、中国人はアメリカ人と比べて所得も低いし、住環境も悪い。 
          半世紀にわたって共産主義によって統治されてきたため、 
          都市に住む多くの人は自分の家を持っていません。 
          全くのプロレタリアート(労働者階級、無産階級)といえます。 
          こうした状況へ、社会主義市場経済の大波が押し寄せ、 
          才覚に富み、その恩恵にあずかった人から、 
          マイホームを持てるようになってきています。 
        
           
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            | 古北マンション写真 | 
           
         
        
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