中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第66回
中国株/セクター別投資戦略(5)

☆アパレル=個々企業の収益の伸びに大きなバラツキ
中国においてアパレル
(ここではスポーツウエアやシューズなどを含む)関連の売上が
消費全体に占める割合は約10%で、その市場規模は1兆元以上。

“十二五計画”(第12次5ヵ年計画/2010〜15年)においては
「経済構造の戦略的調整」が重要視され、
これまでの「外需」から
「内需」(消費)への転換が打ち出されているため、
このセクターも基本的にこの恩恵をうけると予想されます。
また、このセクターの関連企業の懸念点として、
原材料価格の高騰にともなうコスト増などが挙げられるものの、
販売価格や製品構造の改善でカバー。
CPI(消費者物価指数)の上昇などの影響は
軽微にとどまる見通しです。

このセクターの関連銘柄の株価水準は
2011年の予想PER(株価収益率)で約16.9倍と過熱感はなく、
同年のEPS(1株当たり利益)伸び率も
平均で20%以上に達すると予想されるため、
相場の状況を見定めながら、
押し目に徹すればそれなりのパフォーマンスが得られそうですが、
個々企業の収益の伸びには
大きなバラツキがあるため注意が必要です。

個別銘柄では『波司登』(03998)、『利朗』(01234)などに注目。
メンズカジュアルウエアは女性ものと異なり、
産業集中度が低く、市場競争がそれほど激しくないため、
今後の伸びシロが大。
ファッションシューズメーカー
『ダフネ国際』(00210)なども有望でしょう。
女性ものシューズは過当競争が一段落し、
現在は同社を含む大手メーカーの寡占が進みつつあるからです。

『ダフネ国際』(00210)のHP http://www.daphneholdings.com/

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2011年4月8日(金)

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