第80回
中国株/セクター別投資戦略(19)
☆貴金属(金)=
10年末時点での中国の金備蓄量は3389万オンス
FRB(米連邦準備理事会)の金緩和政策によって、
勢いを増したリスクマネーの流動性は
新興市場に過剰流動性をもたらし、
中国でもインフレが進行しつつあります。
このような環境下、貴金属(金)の価格も高値を維持しそうです。
ソブリン・リスクや地政学リスクなどの高まりを受けて、
リスクマネーの避難所として金需要が増加。
世界最大の金ETF「SPDR Gold Trust」などは
1300トン前後まで保有量を増やしています。
保有量を増やしているのは中国も同じです。
21世紀に入り中国は金の備蓄量を大幅に増加。
2010年1−10月における輸入量は前年同期比4倍超となり、
人民銀行の発表によると、
同年末時点における中国の金備蓄量3389万オンスとなっていますが、
外貨備蓄に占める比率は一ケタ台と、
EUの60%などと比べてまだ非常に低い水準にあります。
また、人民元の国際化が進むなか、
中国はその裏付けとして
金備蓄量を今後も増加させていくと予想されます。
『Bloomberg』などの予想によると、
ここのセクターの2010年から
向こう3年間のEPS(1株当たり利益)伸び率の平均は
25.6%に達する見通し。
『招金鉱業』(01818)などの値動きに注意してください。
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『招金鉱業』(01818)のHP URL:http://www.zhaojin.com.cn |
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