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         第82回 
          中国株/セクター別投資戦略(21) 
        ☆鉄鋼=製品価格は低空飛行が続きそう 
          ローエンド製品を中心に需給バランスはルーズな状態にあり、 
          メーカーのプラント稼働率も 
          平均で75%程度にとどまっているのが現状。 
          2010年から老朽プロジェクトの淘汰が開始されたことから、 
          長期的に生産量は徐々に減少していくとされますが、 
          少なくとも今年一杯はその需給に大きな変化はなく、 
          価格も低空飛行が続きそうです。 
        高止まりしている鉄鋼石価格がもたらすコスト増も、 
          各メーカー収益を減少させる一因となるでしょう。 
          昨年12月における輸入鉄鋼石の平均価格は 
          前年同期比128%高の170米ドルにも達しています。 
          中国の鉄鋼メーカーの現在の鉄鋼石自給率は45%前後で、 
          2012年には55%まで改善されるとの予測もありますが、 
          依然、外部からの調達比率が高いのは事実。 
          『ヴァーレ』『リオ・ティント』『BHPビリトン』などが 
          価格の安定に努めていること、 
          などから今後も鉄鉱石の価格は強含みで推移するとみられています。 
        香港には『馬鞍山鉄鋼』(00323)、 
          『鞍鋼スチール』(00347)、『重慶鋼鉄』(01053)など、 
          中国の大手メーカーが上場していますが、 
          以上のような見解から、その収益見通しはあまり楽観視できません。 
          このセクターで物色候補をあえて挙げるとすれば、 
          ラジアルタイヤの補強材として使われる 
          スチールコードを生産している 
          『首長宝佳』(00103)あたりでしょうか。 
        
           
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            | 『首長宝佳』HP URL: http://www.shougangcentury.com.hk | 
           
         
        
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