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         第90回 
          鉄道プロジェクトに欠かせない『中国南車』 
        セクター分析も一段落したので、今回からは 
          今後の躍進が期待される個別銘柄について話をしていきましょう。 
        相場の方はこのところ冴えない展開が続いていますが、 
          こういう時こそ、優良株を安値で拾う好機です。 
          第1回は日本の投資家にも人気の高い 
          『中国南車』(01766)を取り上げてみました。 
        同社は中国の車輛メーカーの大手です。 
          鉄道車両の設計・製造を手掛ける『中国南車集団』が 
          IPO(新規株式公開)に際し、 
          主要事業を注入するかたちで設立しました。 
          「南車」「CSR」ブランドで出荷される製品は機関車、 
          一般車輌、貨物車、ディーゼル動車、地下鉄など多岐に及び、 
          重要な鉄道プロジェクトには必ずと言っていいほど 
          同社の車輌が採用されています。 
        国内シェアは約60%に達しているほか、米国やブラジルなど、 
          世界30カ国の国・地域に輸出も行っています。 
          2006年12月に上場した 
          『株洲南車』(03898)は同社の子会社。 
          最近では風力などの 
          新エネルギーを応用した車両開発にも着手しています。 
        ここ数年の業績は堅調に推移。 
          2010年決算では40.1%の増収、 
          50.8%の増益(純利益25億3100万元)を計上。 
          また、間もなく発表される今年の中間決算における純利益も 
          前年同期比ベースで80%以上の増加が見込まれています。 
        2010年における電気機関車、高速鉄道車両、 
          地下鉄車輛、新エネルギー部門の売上高は 
          180億6100万元、146億8431万元、 
          71億9061万元、86億2973万元で、 
          前年同期比ベースの伸び率は 
          それぞれ27.89%、84.00%、63.39%、74.25%。 
        同年末時点で契約ベースでの受注残高は 
          1000億元以上の高水準を維持している。 
          これらは11-12年にかけて順次、製品が納入される見通しです。 
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