中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第102回
中国トップのベビー用品メーカー『好孩子国際』

新規上場銘柄の実力診断、
今回は昨年11月に香港メインボードに上場した
『好孩子国際』(01086)を取り上げてみました。

同社は1989年に設立されたベビー用品メーカー。
「好孩子」(Goodbaby)と
「小龍哈彼」(Happy Dino)の製品名で
ベビーカー、チャイルドシート、ベッド、
自転車、三輪車などの販売などを行うほか、
世界最大の育児用品の卸売業者
『Dorel』のOEM生産も行っています。

2010年末時点における中国、欧州、北米市場の売上高比率は
それぞれ22.3%、29.9%、34.6%となっています。

米国の大手調査会社『Frost&Sullivan』のレポートによると、
中国、欧州、北米はベビー用品の世界3大市場となっており、
2009年における関連商品の販売総額は
それぞれ18億500万米ドル、36億7300万米ドル、
38億8500万米ドルで、
過去5年間の平均伸び率は14.8%、6.9%、3.3%。

14年までにその市場規模は34億5000万米ドル(中国)、
47億7800万米ドル(北米)、46億3200万米ドル(欧州)まで
拡大すると予想されていますが、
わけても1人当たりの消費額が42米ドルと、
北米の143米ドル、欧州の114米ドルの
半分以下にとどまっている中国は、
6歳以下の新生児人口が4400万人と多いこともあり、
今後も2ケタ台の成長率を保つとみられています。

中国市場における各製品別の売上比率は
ベビーカーが13.9%、チャイルドシートが0.7%、
ベッドが23.9%、自転車が22.0%、三輪車が10.1%、
電動玩具が30.1%となっていますが、
1.自動車普及率の向上、2.安全意識の向上、
3.関連法案の整備などを背景に、
チャイルドシートの需要は今後、急増。

前出の『Frost&Sullivan』の予想によると、
その市場規模は今後、年30.9%のペースで拡大し、
2014年には4900万米ドルを超えるとされます。





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2011年8月12日(金)

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