中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第108回
イタリアから最新設備を導入し、生産能力を増強

『碧生源』(00926)は昨年9月に香港市場に上場。
IPO(新規株式公開)では1株当たり3.12香港ドルで
4億2000万株を売り出し。
調達額は約10億7000万香港ドル
(手数料などを除く手取り概算額)に達しました。

この資金は、
1.包装設備や生産施設の購入(40%)、
2.上海市華東区総本部の設立(30%)、
3.販売網の拡充及びブランドプロモーションの強化(5%)、
4.新製品の研究・開発(10%)、
5.既存債務の返済(8%)、
6.ERP(統合業務パッケージ)のバージョンアップ(3%)、
7.運転資金、
などに充当されています。

現在、同社の年間生産能力は13億パックですが、
イタリアから最新設備を導入し、
その生産能力を2倍に引き上げる見通し。
また、同社の製品は462の販売代理店や161の卸売業者を通じて、
全国11万9000店の小売店(約95%は薬局)で販売されていますが、
新製品の投入による製品構造の改善や
広告・宣伝費の増加により、さらなる販売増を狙う計画です。

折からの相場急落の煽りを受け、
上場以来、同銘柄の株価は右肩下がり。
IPOの公募価格を割り込む水準まで落ち込んでいますが、
現状は中長期的には「押し目」の好機でしょうか。
生産能力の拡充にともなう収益増で、
2011年のEPS(1株当たり利益)は
0.150元前後まで向上すると予想されるためです。

『碧生源』(00926)のHP
URL:http://www.besunyen.com/

 


←前回記事へ

2011年9月2日(金)

次回記事へ→

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ