中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第114回
負けない中国株の投資5原則

その昔、昭和24年の東証再開当時、
『松下』の株価は70円。1000株で7万円。
それが株価の上昇や有償、無償などで、
最高45億円まで膨らんだ。
1400円から始まった『セブンイレブン』も15年で1万倍に。
1000株買ったとすると、140万円が1億4000万円に大化けした。

中国株でもこの現象が起ると
日本の投資家は期待しています。
なるほど、起るかもしれません。 確率も高いでしょう。
しかし、ここで注意しておきたいのは、
日本のそのような成長にあって、
オーナーなどは別にして、個人投資家のなかで、
そうしたリターンを手にできた方がいたでしょうか。
実際、皆無といっていいでしょう。
これが株の難しさであり、人智に負えないところです。

わたし自身はこれまでの経験などから、
次のような「チェック法5ヵ条」を挙げ、
中長期投資を続けるよう努力しています。

中国株の投資5原則
1.中国株は5年以上の中長期目標を果たす投資手段と割り切る。

2.確実な「配当」「増資」があり、
  着実に「業績」が挙がっている成長銘柄を買うという原則を曲げない。

3.直近の悪いニュースや風評に反応するのではなく、
  少なくとも四半期に一度、自分で決めて選んだ銘柄を
  徹底的にチェックする時間の余裕を持つ。

4.株価が2倍になったら半分売って元本確保。
  これ以外に売りたくなったら半期サイクルでチェックし、
  プラス2割、マイナス2割の間で決断する。

5.パソコンのポートフォリオ・ソフトなどの投資ツールは、
  かえって自分の原則を揺るがす材料となるから頼らない。

高騰の可能性だけでなく、適当な配当もある中国株は、
小額の資金をある程度の背丈に成長させるにも最適です。
安全度が高く、成長の歩みを続ける銘柄を探す。
専門情報はそのためにあります。
成長市場といってもやはり待つことが大事で、
リターンの大きさはその余裕の幅に比例します。

中国株投資に当たって絶対条件を挙げるとすれば、
「余裕のない資金は使わない」ということでしょう。
いくら高度成長が期待できる市場でも、
参入してすぐに高騰の場面に出くわすのはほとんど不可能です。
もし、そんな機会を得たとしたら、
それは奇跡以外のなにものでもありません。
奇跡を頼りに資金を投入するのは
投資でも投機でもなく、博打です。

中国市場は反面、脆さも秘めており、
予想に反して暴落もありえます。
その意味でも忙しいお金、
使途の決まっているお金は市場には向けないことです。





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2011年9月23日(金)

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当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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