第119回
中国の風力発電企業トップ3が出そろった
今後の展開ですが、
両社ともに風力発電プロジェクトへの投資などを加速し、
権益ベースの発電機容量の拡充を進める構え。
香港上場に調達した資金も主にこれに充てられる見通しです。
『華能』などの発電機容量は
今年末までに5140メガワットまで拡充される見通しですが、
現在、計画されているプロジェクトがすべて完了すれば、
その容量は7万5638メガワットまで増加することになります。
発電機容量の増加にリンクするかたちで、
その業績も基本的に右肩上がりをキープしそうです。
上場後の値動きをみると、『大唐新能源』(01798)は
昨年12月17日の香港デビュー以来、その株価は下降線。
今年の6月10日に上場した『華能新能源』(00958)も
状況はほぼ同じで、昨今の軟調相場の煽りを受けて、
そのパフォーマンスはパッとしませんが、
日本の投資家にとってこれは良い投資チャンスかもしれません。
今回の『華能』の登場で、
『大唐』『龍源電力』(00916)とともに
中国の風力発電企業トップ3が出そろったことになります。
中国政府が、国内総生産(GDP)当たりの
二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに05年と比べて
40〜45%削減するとの目標を公表していることもあり、
これから息の長いテーマとして、再生可能エネルギー関連は
これから折に触れ市場の注目を集めそうです。
前述したように発電所建設に必要な資金を賄うため、
増資計画なども今後、浮上するでしょうが、
注目に値する銘柄だと思います。
各発電企業のシェア(クリックで拡大)
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