第122回
新中古のブランドバッグを販売する『米蘭站』
今回は今年の5月に
香港に上場したてのニューフェイス
『米蘭站』(01150)をご紹介。
現地のアナリストの見解などをもとに、
その実力と将来性、株価の見通しなどを探ってみました。
同社は「米蘭站(ミラン・ステーション)」と
「法国站(フランス・ステーション)」という店舗名で、
新中古のブランドバッグ、洋服、腕時計、
履物、アクセサリーなどを販売。
取扱ブランドは「Chanel」「Chloe」「Dior」「Fendi」
「Gucci」「Hermes」「Louis など20種類以上。
2007年からは自社ブランド「MS」でバッグも販売しています。
現在の店舗数は「米蘭站」が13店
(10店が香港、2店が北京、1店がマカオ)、
「法国站」が1店(香港のみ)で、
製品別の売上構成はバックが99%を占めています。
2009年末時点における市場シェアは香港が6.3%、
中国本土が0.3%、マカオが5.5%です。
業績は回復基調。
金融危機の影響などで2009年こそ減益となりましたが、
昨年の純利益は前年比27.9%増の5431万香港ドルを計上。
売上高の推移をみると、08年の5億1000万香港ドルから、
10年には7億3000万香港ドルに増加しており、
平均伸び率は19.4%に達しています。
10年の売上高総利益率は未使用品が18.3%、中古品が29.4%で、
地域別でみると香港が23%、中国本土が32.2%となっています。
同社の売上高の99%はバック販売によるが、
未使用の新古品と中古品の割合は46.5%と53.5%となっています。
製品の買い取りには2名の専門家(鑑定士)が当たり、
売り手に購入時のレシートや身分証明書、
連絡先などを提出させたうえで、現金で買い取り。
その価格はブランドや型式、需給バランス、
市場人気、過去の販売記録などによって決められるそうです。
|