第127回
ラサに本拠を置く、ミネラルウォーターの大手『西蔵5100』
新株の実力診断、今回は今年の6月末に上場した
『西蔵5100』(01115)をピックアップしてみました。
同社はラサに本拠を置く、ミネラルウォーターの大手で、
チベット自治区の企業としては初めての香港上場となることから、
大きな注目は集めました。
中国ではこの30年間で4億数千万人が都市に移動し、
現在、都市人口は6億人を超えるまでになりましたが、
これにともない深刻になってきたのが水不足。
とくに北部では水の確保が急務のため、
長江と黄河を結ぶ大運河を3本建設中
(「南水北調」プロジェクト)であるなど、
高品質な水を確保がビジネスチャンスに繋がるとされています。
こうした追い風のなか、
高価格帯のハイエンド市場でトップシェアを誇る同社は
どのような発展計画を描いているのでしょうか?
同社は2005年末にラサで設立されました。
主力製品はチベットのニンチェンタングラ山の
標高5100メートルの氷河を水源とする「西藏5100水資源」で、
90卸売業者などを通じて販売。
内訳は小売店1417店、ホテル188軒、
レストラン413店、バー231店、
政府機関や鉄道、空港など626カ所で、
製品別の希望小売価格は、300ミリリットルが7.9元、
500ミリリットルが9.9元、
1500ミリリットルが19.9元となっています。
2010年末時点における年間生産能力は15万5000トン。
国内シェアは2.8%となっていますが、
ハイエンド(500ミリリットル入りで販売客が5元以上)製品に
おいては28.8%のシェアを占め、1位となっています。
香港上場は6月30日で、
チベット自治区で初めての香港市場上場企業となりました。
ハイエンドミネラルウォーターのシェア
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