第133回
市場平均を下回っているアパレル関連のパフォーマンス
今年1−5月期のこの業界の小売売上高は
前年同期比23.5%増。
ただ、5月のそれは前月比で2.7%の減となっており、
原材料価格の上昇にともなう
製品価格の値上げなどの影響もあり、
8月まで売上高は伸び悩みそうですが、
最近、綿花価格が下落に転じたことは朗報。
秋から冬にかけての生産コストの軽減に貢献しそうです。
スポーツ用品メーカーなどを筆頭に、
このところこのセクターの銘柄のパフォーマンスは
市場平均を下回っていますが、
2011年の予想PER(株価収益率)の平均は
約13倍と過熱感はなく、
同年のEPS(1株当たり利益)伸び率も
平均で17.29%以上に達すると予想されるため、
相場の状況を見定めながら、
押し目に徹すれば
それなりのパフォーマンスが得られそうです。
個別銘柄では『利朗』(01234)などに注目。
メンズカジュアルウエアのメーカーに注目。
女性ものと異なり、産業集中度が低く、
市場競争がそれほど激しくないため、
今後の伸びシロが大きいとされるためです。
<関連銘柄>
■『利郎』(01234):
メンズカジュアルウエアのトップ
中国でメンズカジュアルやフォーマルウエアを製造。
社名でもある「利郎」(LIANZ)と
「L2」のブランド名で製品を販売しています。
業績は販売店の増加にリンクするように右肩上がり。
2011年の中間決算では前年比63.1%の増益を計上。
売上高総利益率は1.7%アップの37.7%となっています。
同社は今年「LILANZ」と「L2」の販売店を
それぞれ200−250、150−200店
増加させる計画を持っているため、
スケールメリットの向上にともなう
粗利益率のさらなる改善が期待されます。
最近、行われた
秋冬物製品(2011年第4四半期分)の受注額は
「LILANZ」が前年同期比34%増と、
業界平均の30%を上回っているほか、
「L2」も同135%増に達しています。
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