中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第135回
『ラスベガス・サンズ』の子会社『金沙中国』

<関連銘柄>

『金沙中国』(01928)
NY市場に上場している『ラスベガス・サンズ』の子会社です。
マカオのカジノを含む多機能リゾート施設の
開発・運営を手掛けています。

保有する主要資産は『ベネチアン・マカオ』
『サンズ・マカオ』『プラザ・マカオ』『フォーシーズンホテル』
などで、このほかにコタイの第5、6区でホテルや
ショッピングセンター、MICE(会議、展示会場)を有した
リゾート施設を建設中。
香港上場は2009年11月です。

2010年の純利益は前年比25.5%増の
41億4200万米ドル。
EBITDA(税引前利益に、特別損益、支払利息、
および減価償却費を加算した値)は同50.3%増の
12億1600万米ドルに達しました。

業績の好調は今年も継続しており、
先に発表された1−9月期決算では
前年同期比82.5%の増益を計上。
EBITAは前年同期比30.0%増の
11億4600万米ドルとなっています。
他のマカオ企業と同じく、
アジア地域の経済成長やマカオを訪れる観光客数の増加といった
恩恵を素直に受けたかたちです。

今後は金融引き締め策の影響による
VIPルームの売上減などが予想されますが、
同社はこれお見越してマスマーケットの拡充に着手。
コタイで建設中のプロジェクトは来年の
第1四半期に開業する予定で、
これにより同社はコタイに客室数2万、
MICE160万平方フィート、
ショッピング施設200万平方フィートを擁する
総合リゾート施設を有することになります。

『ブルームバーグ』の予測によると、
2011−12年における同社の純利益伸び率はそれぞれ
19.41%、37.24%に達する見通し。
現在の株価は今年の予想PER(株価収益率)で24.19倍と、
平均を上回っていますが、
今後の収益の伸びに期待したいところです。


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2011年12月5日(月)

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当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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