中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第144回
中国茶のNO.1メーカー『天福茗茶』

ざっとですが、セクター動向を見分した後は
ふたたび新規上場銘柄にスポットを当ててみましょう。
今回、ご紹介するのは『天福茗茶』(06868)です。

同社は台湾系の茶葉製販企業。
中国茶及び関連食品、茶器メーカーとしては中国最大で、
453店の直営店と
609店のフランチャイズ店を展開(今年の3月末時点)。
また、福建省、雲南省などに茶葉の加工工場や
関連食品工場を9つ持つほか、
福建省には茶の専門学校も設置し運営しています。

中国茶はトップブランドである「天福」を中心に
「陸羽」など1100種、
茶器は160種を提供するほか、関連食品なども販売。
それぞれの市場シェアは3.27%、30.76%、46.29%で
ともに1位にランクされています。

中国には現在、
約5000社の中国茶メーカーが点在するとされますが、
業界の企業密集度は低く、同社を含むトップ5の合計シェアも
13.29%にとどまっているため、今後の拡大余地は膨大。

消費財業界 およびサービス業界に特化した
国際的な市場調査会社『Euromonitor International』によると、
2000-10年にかけて中国茶葉の小売総額は
平均12.7%の成長をみせ
その総額は937億7500万元に拡大。
11-13年にかけてもその市場規模は
13.9%のペースで成長していくとされます。

このほか茶器の小売総額は過去5年間で
平均20.3%の成長をみせ、昨年の総額は6億2200万元に。
また、関連食品の市場規模も5億6700万元に達していますが、
それぞれの分野でトップの占有率を持つ同社は
今後も市場拡大の恩恵をフルに享受できそうです。

(次回へ続く)

『天福茗茶』(06868)のHP
URL:http://www.tenfu.com



←前回記事へ

2012年1月6日(金)

次回記事へ→

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ