中国投資の羅針盤・阿部享士

阿部享士さんがご案内します

第184回
高級ブランドに対する需要は今後も右肩上がり

■家電:
“以旧換新”(都市向け買い換え補助金政策)、
“家電下郷”(農村部の家電普及率上昇を促進するために、
指定された機種について
購入代金の13%を補助金として支給する政策)、
“省エネ製品恵民プロジェクト”
(補助金制度による高効率・省エネ製品の普及策)などの
中央政府のテコ入れ策の効果も一巡。
不動産業界に対する規制策の影響で、
住宅販売が低迷していることを受け、
今後は家電需要が一旦、減少する可能性もあります。
購入するなら、『国美電器』(00493)など、
業績に比較的安定感のある大手に的を絞るようにしてください。

■ジュエリー&高級ブランド:
2011年におけるジュエリー(金を含む)の
販売総額の伸びはセクター平均を大きく上回りました。
CPI(消費者物価指数)の低下などを受けて、
金需要などは一服しそうですが、
可処分所得の増加などを背景に、
高級ブランドを中心としたラグジュアリー製品の売上高は
今後も右肩上がりをキープ。
また、今年もいくつかの著名ブランドメーカーの
香港上場が予定されており、投資家の注目を集めそうです。

<参考銘柄>

■『プラダ』(01913):

イタリアを代表する高級ブランド
「PRADA(プラダ)」を展開するアパレル企業。
「Miu Miu(ミュウミュウ)」や「Church(チャーチ)」、
「Car Shoe(カ―シュー)」などのブランドも擁しています。
創業は1913年。本拠地をミラノに置き、
全世界に319店の直営店と33店のライセンス店を配置するほか、
1400社の卸売顧客と契約を結び、製品を販売しています。
足元の業績は好調。
昨年の純利益は同72.2%増の4億3200万ユーロに達しました。

中国を中心とするアジア諸国の需要増が主に寄与。
現地資料によると、同銘柄をリサーチしている
アナリストの51%がレーティングを「バイ」としていますが、
現在の株価から計算される予想PER(株価収益率)は16.7倍と、
『LVMH』(MC FP)、『COACH』(COH US)など、
同業他社のレベル(12.10−15.97倍)と比べると、
割高の水準にあります。


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2012年5月25日(金

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当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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