|   第199回 
          『ペトロ』からの資産注入が期待される『昆侖能源』 
           
          香港市場には天然ガスの関連銘柄が7つほど上場していますが、 
          『Bloomberg』などの予想によると、 
          2011年のEPS(1株当たり利益)の平均伸び率は 
          32.5%に達するとされます。 
        株価は高めですが、10−12年にかけて 
          年4割上の利益増が望める 
          『昆侖能源』(00135)などが面白そうです。 
        同社は『ペトロチャイナ』(00857)の傘下企業。 
          原油や天然ガスの生産を主要業務としていますが、 
          ガスパイプライン敷設なども行うほか、 
          近年はタイ、ペルーなど海外へも進出。事業の多角化を進めています。 
        『大連液化天然気』の買収に続いて、 
          『中石油北京天然気管道』の権益60%を買収したことから、 
          2011年の期末決算では33.7%の増益(純利益56億1000万元)を計上。 
        同社はこのほか 
          LNG(液化天然ガス)ステーションの建設に着手しており、 
          2012年末までに青海、内モンゴルなど18カ所が完成するほか、 
          最終的には国内350カ所に 
          LNGステーションを設置する予定です。 
          今年の天然ガスの販売量は11年比、 
          2倍以上に達する見込みです。 
        現在、中国の天然ガス開発は 
          『ペトロチャイナ』、『シノペック』(00386)、 
          『CNOOC』(00883)がほぼ独占しており、 
          3社の天然ガス生産量は全体の95%以上に達していますが、 
          うち70%を『ペトロチャイナ』が占めているため、 
          今後も多くの優良資産が同社に注入される可能性が高いとされます。 
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