新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第25回
18歳まで過ごした国が、その人の国となる

「10代の時を過ごした国が、その人の国となる」
と邱先生は著書やもしQのコラムの中でも
よくおっしゃっています。
私も、自身が中国で生活をするようになって、
その言葉の意味を心の底から理解できるようになりました。

“私は東の島から来た日本人である。”
この事実は、もはや個人の力では変えることはできません。
当たり前のことですが、国籍のことではありません。
その人、個人のアイデンティティー(自分は何者か)
を意味します。
私が中国に来たのは29歳の時です。
言葉は努力次第で会得できるものですが、
“その国の人”になることは、もはや不可能です。
数多く発生するトラブルの中には、
この“アイデンティティー”が原因であることが多く有ります。
私はなぜ彼らが不愉快なのかわからない。
彼らはなぜ私が怒っているのかがわからない。
経験で少しずつ理解できることもありますが、
根本的に理解するのは、この先何十年掛けようと無理でしょう。

私達にできることは、邱先生がおっしゃっている通り、
これを逆手にとって上手く利用することです。
“アイデンティティー”が異なることは、
当然ながら負の面もありますが、
利の面も負けないくらい多く有ると信じています。
恐らく、長く居ればいるほど、
その違いが分かってくるのではないでしょうか。

自身の使命感とまでは言いませんが、
何をすれば良いのか、すべきなのか。
以前に比べると大分見えてきたような気がします。
しかし、まだまだ十分では無い事は明らかですので、
この“違い”を上手く活用できる様、
日々の切磋琢磨に努める所存です。


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2007年4月24日(火)

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