新入生、荒木尊史さんのQさん経営学実践奮闘記

第92回
四川訛りの私の普通語

お恥ずかしい話ですが、
私の普通語(北京語)はちょっと?訛っています。
正直、自分ではあまりわからないのですが、
妻や身近な友人から時々指摘されるので、
恐らく訛っているのは間違いないのでしょう。
まぁ、あまり気にはしていませんが、
ひょっとして自分があの東北弁をしゃべる
外人タレントのダニエル・カールのように
北京の人から見られているのかと思うと、
ちょっと愉快な気持ちにもなったりします。

こうなってしまった原因は明白です。
私はロクに中国語の勉強もせずに中国へ渡ったのですが、
その渡った先が四川省の成都市でした。
当時の私にとって、
四川人がしゃべる普通語が“中国語”であり、
それがすべてであったので、気にもしていませんでした。
北京にきてわかったのですが、
四川の人々がしゃべる言葉には
“h”の発音が抜け落ちていたりします。

例えば“事”という漢字の発音は
“shi”というピンイン(アルファベット)で
表わすことができます。
なので“シィ”に近い発音になります。
ところが、四川人がしゃべる普通語の発音には
“h”が抜けている(発音できない)ので
“si”すなわち“スー”となってしまいます。
よく北京の人達は南方の人をからかう時に
「四十四って言ってみろよ!」と言います。
四は“si=ス”、十は“shi=シィ”に近い発音なので、
北京人が発音すると、四十四は“ス・シィ・ス”となります。
しかし、四川や南方の人が発音すると
“スー・スー・スー”となってしまうのです。
今こうして改めて文章で書いてみると
何とも締まりのない発音に聞こえてしまいます。

私には聞き分けができないのですが、
北京、天津、大連、河北、、、などなど
北京からそう離れていない地域の人々がしゃべる普通語も
全然使いまわしや発音が違うようで、
一発でどこの出身地かわかると当社のスタッフから聞きました。
もう私の四川訛りがなくなることは望み薄かと諦めていますが、
本気で中国語の習得をしようと志されている方は、
しっかりとピンインの発音練習からされることを
是非お薦めします。

本当に中国語は発音の難しい言葉です。


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2007年9月27日(木)

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