第391回
交通銀行決算と郎咸平「予言」的中の顧氏騒動

交通銀行(3328)は、
8月22日の大引け後に
2005年6月中間期決算を発表しました。
純利息収入が前年同期比31.2%増の149.4億元、
利ざやは前年同期の2.61%から
2.7%に上昇しています。
手数料収入は同21.9%増の8.78億元でした。

6月末時点における
貸し倒れ引当金は19.2億元で、
前年同期の26.3億元から圧縮した形。
不良債権比率は2.45%。
04年年末は2.91%でした。
また、不祥事が取り沙汰された
グリーンクール(8056)への貸付総額は
44.5億元となっています。

グリーンクールの顧雛軍氏がグループ会社の
広東科龍(ケロンエレクトリカル、0921)の資金を流用し、
企業3社の買収資金に充てた疑いがあるとして、
中国証券監督管理委員会(CSRC)の調査を受け、
顧氏が逮捕されるという事件が起きています。

顧氏については、
郎咸平氏との論争が有名で、
以前にもご紹介したことがあります
その時から、郎氏は顧氏による
国有資産の横領疑惑があることを指摘、
糾弾していました。
顧氏がこれに猛反発していたという図式です。

今回の顧氏を中心とした騒動について、
全貌はまだまだ見えてきません。
しかし、現地では、
顧氏が逮捕されたことを受けて、
郎氏の「予言」が当たったとして、
注目されています。
というのも、郎氏の舌鋒は
グリーンクールの顧氏にとどまらず、
TCLや海爾(ハイアール)といった
中国を代表する企業にまで向けられており、
もしかするとそうした企業に対しても
郎氏の「予言」があたることになるのではないか、
ともされているからです。
ただし、これは観測に観測を
積み上げたものに過ぎないでしょう。

今回の顧氏を巡る騒動は、
以前、中国で大きな問題となり、
現在でもその影響を引きずっている
徳隆グループの事件との類似点が、
一部で騒がれています。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年8月24日(水)

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