第393回
影響は顕在化せずとも郎咸平「予言」を見直そう

交通銀行(3328)について、
モルガン・スタンレー証券は
投資判断を「アンダーウエイト」に据え置いた一方で、
目標株価をこれまでの2.45香港ドルから
2.6香港ドルに引き上げました。
8月22日現在の株価が3.4香港ドルですので、
目標株価は若干引き上げられましたが、
投資判断の据え置きとあわせて考えても、
慎重姿勢が見られます。
ただし、評価としては、
原則的に上方修正と考えてもいいでしょう。

これは、2005年6月中間期決算について、
同証券は利ざやや、利息収入以外の収益が
予想を上回ったと評価したものです。
また、貸付金の伸びも
予測値を超えるものだったと報告しています。
その伸び率は16%でした。
これらに伴って、
05年通年における不良債権率の比率低下を予測、
貸付コストも低下するとみています。

決算発表にあわせて、交通銀行では、
前回お話したグリーンクール(8056)への貸付金を
総額44.5億元と発表していましたが、
モルガン・スタンレー証券による
今回の投資判断及び目標株価の設定を見る限り、
この影響は軽微、と判断されたのかもしれません。
もちろん、今回、
モルガン・スタンレー証券による投資判断と
目標株価の見直しは、
必ずしもグリーンクールの件と
関わるものではありませんが。

前回にもお話しましたが、
グリーンクールの顧雛軍氏の逮捕や、
グリーンクール、
広東科龍(ケロンエレクトリカル、0921)などの
関連企業の経営難と、
それに対応する経営再建など、
現地では、民間企業に対する不信感を強めるもの、
あるいは上場企業全体の
コーポレートガバナンスの欠如、
情報開示の不徹底などが改めて露呈され、
上場企業全体に対する
信頼度に直結する問題として認識されています。

とりあえず、以前も紹介した、
顧氏の不正を指摘、没落を「予言」した
郎咸平氏の見解を見直した方がよいのかもしれません。

第150回 結局、「郎監管」は中国株市場に何をもたらしたのか
第149回 「郎監管」が指摘する「民間企業神話」のからくり
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第147回 「民間企業神話」を創出させた国有資産流出にメス
第146回 「郎顧之争」、郎咸平氏をめぐる一連の騒動の原点
第145回 「郎監管」の一声で情報開示の姿勢が変わった!
第144回 相場の混乱者か?中小株主の味方か?「郎監管」
第143回 シノペックは親会社でなく株主に対して努力すべき
第142回 最初の舌鋒はシノペックだった・・・「郎監管」出生
第141回 「郎監管」ショック、中国家電業界に激震

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個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2005年8月26日(金)

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