第492回
年始から最高値を更新するH株指数の材料とは?

2005年末に、
06年の相場予測の原稿を書き上げて
年始を迎えたら、
H株は1月3日の取引から大相場が続いています。
年末の相場予測とは若干違う展開で、
私が一番驚いています。
1月4日に、それまでの終値最高値5539.39ポイント
(05年8月15日)を超えた過去最高を更新、
6日までに3日連続上げて(通算4日連騰)、
3日連続最高値を更新して、
1月6日の終値は5677.93ポイントにまで達しました。
翌週の9日も大きく上げる場面がみられました。

そもそも例年の傾向から言っても
年末から年始にかけては
H株は上がりやすいサイクルをみせています。
無理にこじつければ、
H株の決算発表が2―4月にかけて行われ、
その後の配当までを見据えての買いが
集中しやすい時期に
当たっているのかもしれません。

今回の場合、それに加えて
06年の旧正月(春節)が1月にあるという
いつもと比べて若干早い時期だったことも
要因になっているかもしれません。

個別銘柄には
それぞれ好材料となるものがあります。
原油価格が再び上昇したことで、
H株要の石油セクター、
特に上流部門が活気付いたこと。
また、それに伴う下流部門や
関連産業(航空など)への影響が
ほとんどなかったこと。
航空に関しては、規制緩和が進み、
好感されたこともありました。

05年の自動車市場について、政府が
「比較的積極的かつ健全な発展を遂げた」と総括し、
06年も明るい展望になる見通しを示したことも、
自動車及び周辺産業を底上げする形になりました。
また、年末にかけて、
証券会社による個別銘柄の評価が発表されましたが、
もう一方のH株の主力とも言うべき石炭関連が
高く評価されたことも相場を動かしたようです。

国際市場においては金属価格、
特に銅価格が大きく値上がりすることで、
やはり関連銘柄が上げました。
こうした相場の活況にあわせて、
投機的な動きも広がって、
これが結果的には
相場を押し上げたという背景もあるようです。

当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

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2006年1月11日(水)

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