第8回
プロの相場に便乗しよう 投資編続編
前回、プロフェッショナル(以下プロと略します)と
個人投資家の違いをご説明いたしました。
個人投資家のメリットは、
プロがつくる相場に便乗して金融商品を購入して
放っておくことができる点だとお伝えいたしました。
サッカーで例えるのなら、
個人投資家は少年サッカー、
日本の機関投資家はJリーグ、
海外の機関投資家はクラブチームといったように、
スケールとテクニックが違うと思います。
では、どのプロの相場に便乗するのか?
わたしは、海外のヘッジファンド・マネージャーの報酬ランキングは
チェックするようにしています。
著名な投資家は数多くおりますが、
ヘッジファンドは、市場のリスクテイカーです。
膨大な金融ニュースの中で
ヘッジファンド・マネージャーが何を購入し、売却しているのか
気になります。
2009年ヘッジファンド・マネージャーの報酬ランキング(※1)
トップは、Applalosa Management の
デビッド・テッパー氏が40億ドル、
次いでソロス・ファンドの ジョージ・ソロス氏が33億ドル、
クオンツ運用で有名な ジェームス・シモンズ氏が25億ドル、
2008年から一斉風靡している ジョン・ポールソン氏が23億ドル。
彼らの投資先は
米証券取引委員会(SEC)に提出されている資料から垣間見えます。
デビッド・テッパー氏は、2009年2月に
シティグループとバンク・オブ・アメリカの銀行株を購入しており、
同年12月に売却したことが明らかになっています。
わたしもこのニュースを読んで
2009年3月にバンカメの株を便乗して購入してみました。
ジョージ・ソロス氏とジョン・ポールソン氏の
投資先のニュースで目立つのは、
金(ゴールド)と産金企業株式です。
2010年2月には、ソロス・ファンドは、
金ETF(SPDR Gold Share)の保有高は第4位で、
ポールソン・ファンドは、
バンク・オブ・アメリカ、ブラックロックアドバイザーを抜いて
主要保有者となっています。
産金企業株式は、金価格の2倍ぐらいの騰落がありますので、
わたしは、産金企業の株式ファンドを毎月積立投資し、
金ETFもポートフォリオに組込んでいます。
投資では数々の失敗をしてきましたが、
プロの相場に便乗するほうが簡単で火傷も少ないかもしれません。
※1 http://www.reuters.com/assets/print?aid=USTRE6302PP20100401
|