夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第9回
プロとアマの違い 恋愛編

プロとアマは出口戦略を考えているとお伝えしました。
恋愛も同じだと思います。

通常の恋愛は、別れる時に揉めます。
「わたしの人生を返してよ!」と泣き叫んでも、
女の旬の時間は帰ってきませんし、
ご夫婦の場合は、慰謝料や財産分与で
大変な苦労をされているお客様も、いらっしゃいます。

夜の銀座は、疑似恋愛の世界です。
世間で
「わたしと仕事と、どっちが大事なの!」
と女性が男性に怒るのとは逆のパターンで、
「仕事と俺とどっちが大事なんだよ!」
と、恋人からしょっちゅう言われているホステスも、
少なくありません。

なんといっても、銀座のオーナーママの理想の男性は、
「お金持ち」ではなく「束縛しない人」なのです。

普通の女性は、
「男性に落とされるまでが勝負だ」と思っておりますが、
男性の心変わりを日常茶飯事に見ている銀座ホステスは、
「落とされてからが勝負だ」
と思っています。

「料理なんて出来ないわ」などと言いながら、
ちゃんとした和食が作れる。
男性の自信を高めるために、どんな時も「凄いわ!」と褒める。
浮気をされても、
「あなたの社会的な立場や、今の幸せを壊さないでね」
と、冷静かつ効果的に釘をさす程度にとどめておく。

自分を落としたあとに男性の「クライマックス」期間を、
いかに長引かせることができるのかは、
女性側のテクニックしだいなのです。

「パッション(情熱)1年、セックス3年、頭の相性10年」

恋が情熱的で一途である時期は、1年で終り。
「3年目の浮気」という唄があるように、
セックスは相性がよければ3年続くでしょうが、
続いても、せいぜいそこまでです。

それ以上続くとしたら、男性を飽きさせないように、
女性が頭を働かせて、工夫を重ねる必要があります。

大概、恋愛の最中は、女性は他の女性のとられないように
「自分の彼氏だ」と話すタイプが多く
(犬のマーキングに似ています)、
男性は別れてから「あいつのことは俺が一番解っているんだ」と、
妙にかばったりして口が軽くなりがちです。

夜の銀座の女は、
本気の恋でも遊びで終わらせるのがプライドであり、
別れる時はスマートに、
別れた後に男性の口が軽くなることも考えて
恋愛のスタート時から付き合っております。
これが恋愛のプロといわれる所以かもしれません。


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2010年6月29日(火)

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