夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第17回
銀座は男性が見栄を張る場所

お店をオープンしてから2週間が過ぎました。
沢山の懐かしいお客様にいらしていただき好調なスタートです。

お茶屋バーというコンセプトは、
何度か遊びに連れていっていただいた
京都のお茶屋さんからヒントを得ています。
京都のお茶屋さんは、お食事はお店では作っておらず、
仕出屋が提供しています。

銀座のクラブでは、お店でホステスが待っていますが、
京都では舞妓、芸妓が指定された場所に出向くというシステムです。
京都のお茶屋さんはお客様のアレンジをしているのです。

今回オープンしたお店は、
席料のチャージ6,000円はいただきますが、
お酒は小売価格で提供しています。
お酒を小売価格で提供するので持込みも可能です。
お食事は、銀座の各飲食店から出前をとっています。

お客様はその日の気分で、
焼鳥、お寿司、イタリアン、天丼、和食、お茶漬と予算に応じて、
いろいろなお店から好きなものを召し上っておられます。
各お店でお食事をするよりも、お酒代が小売価格なので、
かえって安上りだとおっしゃるお客様が多いです。

銀座の飲食店も昔ほど景気はよくありませんので、
どこのお店も喜んで協力をしてくれます。
わたし達は、食事を試行錯誤しながら提供して
「不味い」といわれることもありません。

クラブのようにボトルを空けて売上を上げる必要もありませんし、
出勤の日数制限をしているクラブも多いので、
お休みの日にアルバイトにきてくれるホステスさん達もいるので
人件費もそんなにかかりません。

銀座にはこういう形態のお店がありませんので、
お客様からは
「こんな料金で、やっていけるのか?」と心配をされます。

わたしは、銀座は「男の方が見栄を張る場所」だと思っています。
見栄をはるというのはコストがかかるということです。
こういう時期だからこそ、コストをかけずに見栄を張れる
雰囲気がいいお店があってもいいのではないかと思ったわけです。


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2010年7月31日(土)

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