夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第19回
高級ワイン

高級ワインの価格が高騰しています。
これまで資産運用で現物の高級ワインを
酒税のかからない香港経由で購入し、
香港のセラーに保管していましたが、
お茶屋Bar の仕入れもあって国内で探すと非常に高く驚きます。

この10年間でみれば、株式、コモディティなどの指数と比べれば、
高級ワインの指数である Liv-ex 100 Index は、
平均20%上昇していますので、
海外では、オルタナティブ資産として注目されています。

わたしは、金融危機時の2009年2月に
ワインファンドの価格がかなり下がっていたので、
香港のアセットマネジメント会社に購入したい旨を連絡すると、

「ワインファンドは、運用会社の信用リスクがあり、
ファンドは購入できるが、償還(売却)は停止されている。
香港は酒税がないので、香港で現物のワインを購入して
セラーに保管してあげる」
と言われました。

現物のワインなら、飲むことも出来るのでいいかな・・と思い、
購入手続きをしました。
資産運用として考えた場合、
売却ができないものは資産とは呼びづらいのですが、
日本では国際的なサザビーズやクリスティーズといった
ワインオークションはありません。

香港は、酒税を撤廃してからワインオークションも盛んで、
既にロンドンの2倍の売上をあげていますから、
売却に困ることはありません。
今年の1月に香港であったサザビーズのワインオークションは、
過去最高の応札額であり、
予想価格を2倍以上上回る価格で取引されたので驚きました。

香港でワインが活況な背景は中国です。
中国ではインフレが止らず、不動産価格は高騰しておりますが、
ワインはグローバルな資産であるため、
手持の人民元のインフレに対応するために
中国の富裕層やロシア人が購入しているそうです。

なかでも Ch Lafite Rothshild の価格が上昇しており、
1982年産は、10年前は1ケース(12本)で
2,613 ポンドから、2万5000万円ポンドの上昇です。
インフレに対応する商品としては
金(ゴールド)が注目されがちですが、
金は過去20年間で2倍となっていますが、
高級ワインは10倍になっています。


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2010年8月17日(火)

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