夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第21回
ケンゾーエステート

最近、銀座のエノテカに
お店の仕入れと自宅用のワインを購入しに行って
お勉強させてもらっています。
エノテカの長瀬氏は、
お店のオープン前から親身に相談に乗っていただき、
余計なセールスもなく、質問に適格に応えてくれる方です。

お店のお客様の好みを掴むまでには、
お互いに時間がかかるかと思っていたのですが、
ご提案していただいたボルドー右岸の新興ワイン産地、
カスティヨン地区を一躍有名にした記念碑的な作品の
2005 シャトー・カプ・ド・フォジェールや
マルゴーの3級、パルメのセカンド・ラベルなどは、
ワイン愛好家のお客様にも好評です。

ボルドー産ワインが高騰しているので、
銀座のクラブ関係者に注目する銘柄がないか尋ねると、
今の銀座のクラブでは
一昔のように高級ワインを飲まれる方は少なく、
主にシャンパンが主流のようです。

逆に香港を通さないで購入できる
比較的良心的な価格のワインといえば、
カリフォルニアのナパのケンゾーエステートのワインです。

ケンゾーエステートのワインは酒屋で購入できないため、直販です。
これまで、銀座の高級和食店の「福樹」などで
いただいたことがありますが、
料理とのバランスもよく記憶に残るワインでした。

ケンゾーエステートのワインは、
ワイン愛好家の方には知られていますが、
一般的にはオーナーは、
「ストリート・ファイター」などのゲームソフトで有名な
カプコンの創業者、辻本憲三氏のほうが
認知度はあるかもしれません。

ワインの名前は、日本にちなんで、
赤ワインは紫鈴(rindo)、藍(ai)、紫(murasaki)、
白ワインはあさつゆ(asatsuyu)がつけられています。

紫鈴(rindo)は、
カリフォルニアのカルトワインの代名詞となった
「スクリミーングイーグル」「マヤ」を手がけた醸造家
ハイディ・パレット女史が加わっています。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、
プティ・ヴェルドをブレンドしたボルドースタイルのワインです。

小売価格は1万円ですが、
ボルドー産ワインが高騰している現在では、
このままの価格で頑張ってもらいたいと思うワインです。


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2010年8月24日(火)

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