夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第22回
軽井沢

猛暑で避暑地に行ってのんびりしてみたいものです。
避暑地といえば、軽井沢です。
軽井沢に別荘を持つお客様も多く、
毎年、ゴルフのお誘いもいただきます。
けれど、軽井沢はちょっと苦手だという
銀座のホステスも多いです。

なぜなら、軽井沢は
本妻さんの街というイメージがあります。

軽井沢のレストランやパン屋さんでは、
誰かしら知っているお客様にお会いします。
大体がお客様の奥様もご一緒で、
いつもお客様が奥様にわたしを紹介する時に
困ったような表情をされます。

お客様の中には
「彼女は、接待で使っている銀座のクラブの担当だよ」と、
あっけらかんと奥様に紹介されるお客様もおりますが、
家族サービスをしている奥様に
あらぬ疑いをかけられるのを避けたいと
思われるお客様もおります。

お客様とやましい間柄ではないのですが、
軽井沢にいると何となく肩身が狭い思いをします。

軽井沢も銀座と同じく、
常連になると楽しい街なのかもしれません。
その街で過ごすことにステータスを感じる方が
多いように思えます。

レストランでは、メニューにないお料理を頼んだりするところは、
銀座も軽井沢も常連さんの行動としては似ていますが、
夜の銀座の場合はお客様のプライベートな話は少ないです。

銀座の街で「社長」「会長」の肩書の方は非常に多く、
夜の銀座の街を歩いていてもそう呼ばれていますが、
実際にどのようなお仕事をされているのか
知らないことも多々あります。

逆に軽井沢では、お客様の仕事状況、家族構成、
お子さんの学校や就職先まで話題にあがります。
何となく有名私立のPTAのようです。

銀座というブランドは、
働いている人達を品がある言動に変えていきます。
最初から育ちがいい人達が集っているわけではありません。
軽井沢は、人を変えていくわけではなく、
ステータスを実感する街なのかもしれません。

ともあれ、この猛暑ですから皆様もお身体大事に・・・


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2010年8月28日(土)

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