夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第28
成功者は悪い時の過し方が違う

銀座のクラブにいらっしゃるお客様は、
世間からみれば成功されている方だと思われているようです。

ビジネスや投資は常にリスクと背中合せです。
取引が多くなればなるほどトラブルも多くなります。
実際に自営業者の方達は、良い時ばかりではなく、
むしろサラリーマンの方達よりも
悪い時期を過ごす期間は長いと思います。

ビジネスの発想が良くても、
人に騙されたり、いい人材にめぐりあわなかったり、
取引先が破綻したり・・と苦労が絶えません。
なにより、常に資金繰りを考えなくてはなりませんから、
山あり、谷ありの連続です。

これまで、沢山のお客様達が
事業の継続が困難になっていくのを見ていきました。
とくに日本の公的融資は
会社の代表取締役が連帯保証人になることが殆どですので、
事業を清算しても、その経営者の方の復活に時間がかかってしまい、
立直りが非常に遅いのです。

多くのお客様が、債権者に追われ、
夜の銀座から姿を消していきましたが、10年という歳月の中では、
また復活して遊びにきてくれるお客様もいます。

事業を失敗して復活できる方と、
再起不能でそのままになってしまう人との違いがあります。

先ず、復活されてきた方は、
どんなに債権者に追われている状況でも
逃げないで対処されておりました。
復活されていないお客様の多くは音信不通になり、
行方不明になっている方が多いです。

どんなに悪い状況でも、
逃げなければ人間関係まで失うことはないのですが、
自ら連絡を絶ってしまう状況をつくってしまうと、
悪い状況から脱した時には、誰も力になってくれません。

壁に突き当っている状況は、
自分がすでに持っている知識や経験では
対処できないことが多いので、
新しい発想や人脈を
積極的に取り入れることが必要なのかもしれません。

スキーでも転ばないようにと体を固くしていると、
転んだ時にかえって大ケガをしてしまいます。
転ばないように考えているよりも、
転んでも再び起き上れるようなスキルや思考を身につけるほうが
人生は安心
だと思います。


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2010年9月21日(火)

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