夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第31回
キャバクラ VS クラブ

今回、お茶屋Bar のオープンで
5年ぶりにお店の現場で働いていますが、
この5年間で夜の銀座の街も
かなり変わったと思うことがあります。

5年ぐらい前は、銀座にキャバクラが相次いでオープンしており、
若くて可愛い女性はクラブのノルマをこなすよりも
キャバクラで働いていました。

銀座の老舗のクラブは、時間に関わらず
座っただけで4万円ぐらいの飲食代を頂戴していますが、
キャバクラは時間制ですので
クラブよりも低額で楽しむことが可能です。

しかし、ここ最近では
銀座のキャバクラは相次いでお店を閉めました。
不景気であるというのが大きな要因かと思われますが、
それはクラブも同じです。

長く銀座で飲まれているお客様は、
殆どキャバクラには行ったことがないと言われます。
昔からの顔馴染みがいないお店は面白くないのか、
時間制のシステムに慣れないのか、
いずれにしてもキャバクラは
夜の銀座の街からなくなってしまいました。

逆に“熟女クラブ”が流行っています。
銀座のお客様の平均年齢を考えると、
35歳以上のホステスでもまだ若いのかもしれません・・?

現在、銀座のクラブも経営は楽ではないようですが、
さすがにオーナーママのクラブと
男性スタッフがしっかりしているクラブは繁盛しています。

銀座で何度もバブルを経験し、一時は客足が遠のいても、
強烈な個性と強靭な精神力をもつオーナーママは健在です。
「どんなことをしても店は潰さない!」
という根拠のない自信を持ち合せ続けるのは大変なことです。

オーナーママにもいろいろなタイプの方がいらっしゃいますが、
繁盛しているクラブのママ達は、体育会系です
お客様への義理をかかさず、
他店も含めて先輩、後輩の筋を通した営業です。

長年、夜の銀座で働いてきましたが、
どの時代も景気がいい業種がございました。
製薬、建設、不動産、IT・ソフト会社・・
しかし、今の日本は景気がいい業種がありません。

時代の寵児に頼る営業ではなく、
どのお客様も元気になるような営業に
していかなくてならないのだと思います。


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2010年10月5日(火)

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