夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第32回
投資判断のレポート

お店に個人投資家のお客様がいらっしゃると、
「今、何がいいの?」
「どんなレポートを読んでいるの?」など様々な質問をされます。

とくに「次はどこの国がいいの?」という質問は多いのですが、
なぜ個人投資家の方は回転売買をされたがるのか不思議です。
日本企業の株式だけでなく、海外にも目を向け、
中国、インド、ロシア、ブラジル・・
と地域を選びたがる方が多いように思えます。

これは、証券会社の収益が売買手数料であることから、
個人投資家に「次は」を提案しているからなのかもしれません。
現在は、日本企業の株式の回転売買から、
グローバルに地域の回転売買になっただけの違いに思えます。

「次はどこの国がいいの?」と思うのなら、
北朝鮮ファンド(実際にあります)でも購入しておけば、
いずれ同国の証券市場も整って一獲千金を狙えるかもしれません。

「どんなレポート」は、
主にどの証券アナリストのレポートがいいのですか、
という質問ですが、
わたしは殆ど証券アナリストの方のレポートを読んでいません。
というよりも、読みたいと思うアナリストの方は、
個人投資家向けにレポートを書いていないことが殆どです。

一昔前は、銀座のクラブも金融関係者の方も多かったのですが、
大手3社で優秀なアナリストの方の担当は財務局であり、
次ぎに優秀な方の担当は企業年金でした。

もし、個人投資家がプロの投資家の方達にお話を伺いたいのなら、
日本証券アナリスト協会が主催している
「日本証券アナリスト大会(1)」に
参加されるのがいいのではないでしょうか。
主な参加者は協会の会員の方ですが、一般の方も参加できます。

テーマによって、
パネルディスカッションも著名な方達が招かれていますし、
終った後に交流会がありますので、
日本の企業経営者の方や有名なアナリストやエコノミストの方達に
直接お話を伺うことが可能です。

本当の楽しさというのは、楽なことの中には殆どありません。
生きることも人のつながりも大変なことが多いけれど、
大きな楽しみや喜びもあるわけです。
それを知っていることが強みだと思います。

1 http://www.saa.or.jp/


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2010年10月9日(土)

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