夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第37回
スマートフォン

最近の話題は、11月末に発売される
「アンドロイド」搭載のスマートフォンです。
アンドロイドの開発者のアンディ・ルービン氏は
技術者として Apple でも勤められた経歴を持つ方です。
その後起業し、
5年前に世界で最もリッチな企業であるGoogle の傘下です。

スマートフォンは、常にインターネットと接続していますので、
途上国での使用が進めば、
モバイルインターネット関連市場の年間売上は
5000億ドルとも試算されている大きな市場です。

アンドロイドは無料提供ですが、
Google はインターネットの広告収入は増えていくことになります。
先日の決算発表でも、事前予想を上回り広告収入は増加しています。

しかし、iPhone のヒットで
ソフトバンクは以前よりもつながりにくくなったという
ユーザーの声が多いように、
今後スマートフォンがさらに普及すれば
基地局網インフラにも費用がかさんでしまいます。

携帯電話メーカーも世界の勢力図も変わってきています。
既に中国のファーウェイ(華為技術)は、
エリクソン、ノキア、シーメンスに次ぐ世界で第4位、
ZTEは6位のシェアを伸ばしています。
ファーウェイの創業者は人民解放軍の出身。

国内第4位のイー・モバイルは、
中国の政府系ファンドが出資している
米投資会社のブラックストーン社が第三者割り当て増資しています。
すでにルーターなどは
ファーウェイ製が使用されているとおっしゃるお客様もいます。

潤沢な外貨準備を持つ中国企業は、
通信事業者に融資をして自社製品を販売し、
製品代金は将来の通信費から回収するという長期投資ができます。

携帯電話大手のノキアは、
世界で使用されている13億台のうち2億台がスマートフォンです。
携帯電話で位置確認ができますので、
様々な場所にいる人に適切な情報提供が可能になります。

ドコモは来年4月にSIMロックを解除すると発表。
(ソフトバンクはiPhoneはSIMフリーにはしないとコメント)

携帯電話は自由競争によって便利になるかもしれませんが、
同時に機器を通じて情報が漏れる可能性や
「スタクスネット」のようなコンピューターウイルスの
懸念も増えるのかもしれません。


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2010年10月26日(火)

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