夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第38回
香港ワインオークション

10月29日、30日に
香港のマンダリン・オリエンタルホテルで開催された
サザビーズのワインオークションに参加しました。

実際にニュースで読むのと異なり、会場に足を運ぶと
アジア(とくに中国)のワインへの興味に驚愕しました。

29日に出品されたのは、
韓国のSKグループが保有する Ch Lafite でした。
2008年、2009年のプリムール
(瓶詰になる前の樽の中にある状態で販売されるワイン)の
権利も出品されるとのことでしたので、
非常に興味を持っていました。
すでに2008年、2009年の
Ch Lafiteのプリムールを購入しておりましたので、
購入価格と同等、あるいはそれよりも低ければ、
円高ですのでオークションで落札してみようかと考えておりました。
しかし、そんな期待はあっという間に吹き飛ばされました。

2008年 Ch Lafiteのリリース価格は1,590ポンドでしたが、
すでに10月末の時点で10,000ポンド(約128万円)で
取引されております。
オークションでは、サザビーズの事前予想は
HK$ 110,000 - 160,000(約114万円〜165万円)でしたが、
落札価格は、HK$ 242,000(250万円)でした!

2009 Ch Lafiteは、
過去最高のリリース価格で13,500ポンド(約174万円)でしたが、
プリムールでも14,500 - 15,500ポンドで取引されておりますが、
オークションの事前予想価格は、
HK$ 80,000 - 120,000(約120万)のスタートは、あっさり更新され、
落札価格は HK$532,400(552万円)です!! 
事前予想の4倍以上の価格の落札には驚きました。

29日の目玉は、グレートヴィンテージの
1982 Ch Lafiteと1869 Ch Lafite 3本です。
1982のラフィットは史上最高落札価格を更新していますが、
サザビーズの事前予想価格は、
HK$ 280,000 - HK$500,000(518万円)は、
HK$1,028,500(1,060万円)で落札。
1869 Ch Lafite は、HK$ 1,815,000(1,880万円)で落札されました。

30日は、ボルドーのオークションでしたが、
10時にスタートして11時半にはすべて完売状態で終了しました。
ワインオークションは、最初に競り落とした方が、
同一の出品されている他のロットの購入権利があります。
このため、最初に競り落とした方が、
すべてのロットを購入するため、
あっという間に終わってしまったのです。
カタログをどんどんめくっていかないと追いつけませんでした。

本当にアジアの富裕層は桁が違うのだと実感された日でした。


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2010年11月2日(火)

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