第44回
積立投資の戦略
銀座ホステスの華の命は短く、30歳〜35歳ぐらいに
自分がどうするのか考えていかなければなりません。
しかし、20代後半や30代前半に将来のことなど心配もしておらず、
「なんとかなるわ!」と根拠のない自信を持って働いています。
バブル期に働いていたわたしと違い、
最近の若いホステスは堅実です。
ホステスに限らず、普通のOLさんもリスクをとらず、
運用も債券投資に興味を持っています。
むしろ、年配の方のほうが
アグレッシブな運用に興味があるようです。
某証券会社の新興諸国への投資のセミナーの参加者の方は
50代以上の年配の方ばかりで驚きました。
退職金の運用にベトナムへ投資したい!
中国の人民元に投資したい!というご要望も多く、
かつての日本の高度成長期に働いてきた方達は、
その成長を新興諸国の株式に夢を託しているのかもしれません。
新興諸国の株式市場は
必ずしもその国の経済成長と連動しているわけではありません。
例えば、中国は2000年以降、GDPは8%を超えておりますが、
2004年の上海市場は -5.97%のマイナスですし、
2005年も+2.65%のリターンです。
新興諸国の株式市場は、まだ証券市場の時価総額が小さいので
先進国の金融政策や金利など
資金の流出入によってボラティリティ(変動性)が大きいです。
このようなボラティリティがある投資先のリスクを分散しながら、
中長期でリターンを狙うのには、
ファンドの積立投資が最もいい投資戦略だと実感しています。
積立投資は、日本ではドルコスト平均法と思われがちですが、
ドルコスト平均法の投資対象は、外貨預金でも何でもいいわけです。
積立投資のリターンは、
ファンド価格 × ファンドのユニット数 です。
積立投資の戦略は、毎月同じ金額を投資することによって、
下落時には
ファンドのユニット数を多く購入することができるからです。
したがって、積立投資は
必ずしもファンドの価格が右肩上がりにならなくても
プラスリターンを狙えます。
チャートでいえば、ジグザグとした上昇と下落を繰返す
値動きのある投資先に積極的に投資できます。
このような値動きをする投資先は、
新興諸国の株式、資源・エネルギー関連企業株式、
先進国の小型株などです。
こうした投資先は売買タイミングが非常に難しいので
積立投資にしながらリターンを確保したほうが楽です。
若いうちほど、リカバリーはとれますので
運用を継続することが大事だと思います。
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