夜の銀座をご存知?・浅川夏樹

酔ったふりして本当のことを

第52回
オーナーママは大変

年内残り少なくなりました。
今年は、例年になく
新しいことにチャレンジした年だったかもしれません。
年明けに香港の運用アドバイザーから高級ワインの購入を薦められ、
3月に香港へ行き、ワインセラーを見学し、
ワインオークションにも参加してみました。

5月の連休は、お茶屋BARのオープンの物件交渉、契約に明け暮れ、
それが終ると融資、オープンと夏は慌しかったです。

物事がうまくいく時は
スムースに事が運ぶことが多いと実感しています。
お店のオープンだけなら、資金があれば出来ますが
継続となるとスタッフによるところが大きいです。

通常、30坪以上のお店であれば、
コンセプトやマニュアルがしっかりしていれば、
人材による影響は少ないと思います。
例えば、ファミリーレストランに行き、
そこのスタッフの顔を覚えている方は少ないと思います。

一方、30坪以下のお店ですと、働くスタッフも少ないので、
お客様は働くスタッフの名前や特徴を覚えている方が多いのです。
小さいお店ほど働くスタッフの個性が目立ち、
その後の営業を左右しかねませんので人材選びは慎重になります。

どの銀座のクラブのママも、
売上のホステスに恵まれることを望んでいます。
しかし、自営業者の場合は、
オーナーが忙しい時も暇な時も一番大変なのです。

また、お店の中で一番の商品は、ママですから、
ママ以上の売上を伸ばして頑張ってくれるホステスはいません。
したがって、クラブが繁盛するのは、
ママの美貌が衰えず、健康であることが条件になります。
クラブのオーナーママは、病気になることも、
年相応に老けることもできないのです。

クラブは、
ママの魅力なしでも営業が継続できるスキームにするためには、
自分よりも優秀な人材を探して、
現場を任せないと負担を軽くすることはできません。

ビジネスは、自営業者よりも、事業スキームを考えて人を使って、
自分が身体と時間を拘束されない事業経営者のほうが
経営上のリスクは少ないといわれます。

自営業者であると同時に
自分自身がクラブの最大の資本であるオーナーママの憂鬱は
終ることがありません。


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2010年12月25日(土)

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